2024.11.27
ジンズのたねまき
前橋BOOK FES 2024 開催。 2年ぶりの本の祭典に「もちろん」JINSも参加しました!
「前橋BOOK FES 2024」が、10月19日、20日に開催されました!
前橋BOOK FESとは、「本でみんなが元気になる。」のコンセプトのもと、家で眠っている本をみんなで持ち寄り、フェスの参加者との対話を通じて新しい読み手をみつけるイベント。いわば「本の祭典」です。
開催地は、JINS創業の地でもある群馬県前橋市。2022年にはじめて開催された折には、全国から2万6千冊を超える本があつまり、2日間で5万人近いお客さまが来場されました。
つづく2年ぶりの開催となる今回。JINSも前回に引き続きイベントに出展! 運営を担当した地域共生事業部 白石と石井に話を訊きながら、イベントを振り返ります。
メガネのJINSが、なぜ「本の祭典」に?
そもそも、メガネのJINSがなぜ「本の祭典」に参加するの? 不思議に思う人もいるかもしれません。理由のひとつは、イベント発起人のひとりがジンズホールディングスCEO 田中仁だから。
「RockとBookは似ている、RockにフェスがあるならBookにフェスがあってもいい」。そんなほぼ日代表 糸井重里さんの構想に、個人のライフワークとして前橋市の街づくりに取り組んでいる田中が「それ、前橋でやりませんか?」と提案したのが本イベントのはじまりでした。
ただ、「たとえ、発起人が田中でなかったとしても、地域の一員としてイベントに協力していたと思いますよ」と、白石は話します。
白石が責任者をつとめる地域共生事業部は、2021年に発足して以来、前橋市内の施設「JINS PARK」で毎週地域交流イベントを開催するなど、さまざまな地域共生施策を展開してきました。その活動が実を結び、いまでは地元の人たちと強固なネットワークができています。
白石「近ごろは、JINS PARKのイベントで知り合った方から『群馬県内でこんなイベントやるんですけど、JINSさんも出ませんか?』と声がかかることが多くなってきました。『地域で催しをやるときは、とりあえずJINSに声をかけてみるといい』と、認識してもらっているのかもしれません」
すっかり地域の仲間入りを果たした地域共生事業部。「地元のお祭りに参加するのは当然でしょう!」と、自然な流れで前橋BOOK FESへの参加が決まったのでした。
「売る」場ではなく、「知ってもらう」場に
前回のBOOK FESでは、アイウエアブランド「JINS」の販売ブースを1つ出店しましたが、今年は出店数を拡大。地域共生事業部が統括する事業ブランドのブースを出すことにしました。
本があつまるメイン会場には、地域のコミュニティハブを目指す施設「JINS PARK」と、移動式メガネ販売車「JINS GO」のブースを。
BOOK FESと同時開催された「手紙社が本気で美味しいパン屋さん、集めました! vol.2」には、ベーカリーカフェ「エブリパン」を。
さらに「前橋コーヒーマーケット」の会場には、カフェ&ロースタリー「ONCA COFFEE & ROASTERY」を出店。
「JINS」以外のブランドを揃えたねらいについて、白石は次のように話します。
白石「JINSのメガネ事業はみなさんに広く知っていただいていますが、JINSがベーカリー、ロースタリー、移動式メガネ販売車のサービスを手掛けていることはあまり知られていません。群馬県の内外から何万人もの人があつまるイベントは、わたしたちの『メガネだけじゃない取り組み』を知ってもらういい機会だと考えました」
「商品を売る」場ではなく、「知ってもらう」場にしよう。そんな考えのもと、地域共生事業部のメンバーは準備をすすめていきました。
「わたしたち、こういう者です」とあらためて挨拶する気持ちで
そうして迎えた当日。メイン会場のアーケードには全国からあつまった7万冊以上(!)の寄贈本がズラリ。それを囲むおおぜいの人、人、人。
前回は1000円の入場料が必要でしたが、今年は無料です。
「この本、いただいていいですか?」と声をかける人。「どうぞ、どうぞ」と応える人。「こっちの本も、おもしろいですよ」とおすすめする人。お金のやりとりに代わって、あちらこちらで心地よいコミュニケーションが生まれていました。
JINS PARKのブースは、とくに混み合う中央イベント広場の一角に出店。
展開したのはスタンプラリーです!
エブリパン、ONCA COFFEE、JINS GO。すべてのブースをまわってスタンプを集めると、くじ引きで景品がもらえるというもの。
来てくださったお客さまに、「わたしたち、じつはパン屋さんやコーヒー屋さんもやっています。メガネの移動販売車も展開しているんですよ」と、名刺を差し出すようにスタンプラリーの用紙を配ります。
すると、「えー! 知らなかった!」「ブースを探しに行ってきます!」との反応が。ご挨拶にくわえて、会場内の回遊を促す一助にもなる、すてきなコミュニケーションツールになりました。
エブリパン、人気の秘訣は「親しみやすさ」
「手紙社が本気で美味しいパン屋さん、集めました! vol.2」に出店したエブリパンでは、ありがたいことに、ブースを囲むように長蛇の列ができていました。
エブリパンのブース運営を担当した石井は、現地の様子をこう振り返ります。
石井「開店直後から客足が途絶えず、2日間とも閉場時間より前に売り切れてしまいました。
スタンプラリーをきっかけに知ってくださった人や、たまたま通りがかって興味を持ってくれた人など、『はじめて』のお客さまが多かったですね。
『いつも食べているのよ』と声をかけてくれる人もいて。いろんなお客さまに会えてうれしかったです」
「だれでも食べられるもの」をテーマに、ちいさな子どもから年配の方まで、どの年代にとっても親しみやすい商品展開のエブリパン。
「いい意味でオシャレ過ぎず、その日の昼食にも、次の日の朝食にもぴったりなおいしいパンが並んでいる。そんなところを評価してもらっているのだと思います」とエブリパンの立ち上げから携わっている白石は話します。
JINS GOは「モノを売るためだけの車」じゃない
BOOK FESのメイン会場となるアーケードの入口で、ひときわ存在感を放っているJINS GO。 真っ赤にラッピングされたボディが道行く人の目を引きます。
JINS GOが展開したのは、リーディンググラスやサングラス。BEAMSやSnowPeakなど、人気のコラボ商品を陳列しました。
その横には、JINS GOの活動を紹介するパネルを展示。高齢者施設、病院、過疎地、学校などメガネを購入しづらい場所に訪問してサービスを提供していること。そして今年2月から数度にわたって能登半島地震の被災地に出動し、メガネの修理やメガネを失って困っている方々に商品をお届けしたことなどをお伝えしました。(JINS GOによる能登半島地震 被災地支援について、くわしくはこちら)
お客さまからは「すごい! こんなサービスをやっているんだ」「地震でメガネが壊れたら相当不安だろうな」「そんなときにメガネを届けてくれる車がいたら心強いね」などの声が。
お客さまの反応を振り返って、白石はこう語ります。
白石「JINS GOは『モノを売るためだけの車ではない』と再確認しました。困っている人のもとへ駆けつけて、メガネと一緒に安心やよろこびを届けられる存在。そうあり続けたいですね」
そして「前橋コーヒーマーケット」に出店したONCA COFFEEのまわりにも、たくさんの人が。手間ひまかけて淹れたコーヒーを、みなさんじっくりと味わってくださいました。
BOOK FESのまわりでは、トークショーやワークショップ、音楽ライブなどがひらかれ、会場に彩りを添えていました。
プログラムのひとつ「起業家と首長が語る『街のデザイン』~本に親しめる創造的な景観まちづくりとは?~」には、ジンズホールディングスCEO 田中が登壇。
前橋市長 小川晶さん、盛岡市長 内舘茂さん、株式会社ヘラルボニー代表取締役Co-CEO 松田文登さんとともに、その土地ならではの良さを活かした街づくりについて語り合いました。
印象的だったのは、熱心に耳を傾ける観客のみなさんの姿です。近年、街づくりの動きが活発になり、街の風景が少しずつ変わってきた前橋市。「街のこれから」に対する市民の期待と関心の高さを肌で感じる時間でした。
JINSの「メガネだけじゃない取り組み」を知ってもらえた2日間
大盛況を博し、6万人を超える来場者が訪れた前橋BOOK FES 2024。地域共生事業部が展開した各ブースでも、数々の新しい出会いがありました。
会場でつながった縁がひろがって、翌日にスタンプラリーで当てた割引チケットを持ってJINS PARKのエブリパンに初来店してくださった方も。
たくさんの人にJINSの「メガネだけじゃない取り組み」を知っていただき、地域とのつながりがさらに強くなった2日間でした。
街の活気が芽吹きはじめた前橋市。この地を拠点に、地域共生事業部はこれからも、コミュニティを豊かにする活動を進めてまいります!
CREDIT
執筆:森川紗名
デザイン:株式会社ASA
編集:春田知子(株式会社ツドイ)