JINS People

CEOメッセージ

満足しない限り、
景色は変えられる。

新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は、私たちの事業にも大きな影響を与えました。しかし、私たちはむしろこれを好機と捉え、JINSのビジネスモデルや企業体質に変化の波を起こしたい。そう、考えています。

まず、有事の際にも滞りなくサービスを提供するための「BCP(事業継続計画)」の策定とそれに対応するバリューチェーンを再構築し、体制を整えること。次に、「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」をさらに推し進め、より快適なお買い物体験を生み出すこと。そして、異業種からの参入も含めての他を圧倒するような、新しいビジネスモデルを早急に確立すること。最後に、新たに制定したサスティナビリティ・ビジョンを指針に、事業活動を通して社会の課題解決を進めていくこと。これらをすべて叶えていくためには、ここで働く一人ひとりの自立した意志が重要となりますし、大きな意識変革が求められます。このたびの執行役員の増員も、まさに、そのゴールを目指してのことなのです。

JINSが福岡天神に1号店を出してから、今年で20年。その節目の年を迎えるにあたり、私たちはますます新鮮で、驚きを有した存在でありたいと思います。変化を恐れず、縮こまらず、決して挑戦をやめないこと。個々が能動的になり、縦横無尽につながり合う組織へと脱皮すること。「Magnify Life(マグニファイ・ライフ)」というビジョンが、この世界にもっと広がっていくために。これからのJINSに、ますますご期待ください。

代表取締役CEO 田中 仁

今、僕が思うこと

先に出すからこそ、入ってくるものがある

2022年09月01日

先日、準社員とパート従業員のベース時給を、東京水準に全国一律化することを
発表いたしました。

これは、政府が掲げる地方創生/東京一極化集中を是正する意味でも意義のある施策だと考えています。また私は、これからは本当に地方、地域の時代だと考えています。さらに言えば、地域から日本を変える時代になるとも感じています。

これからの企業や店舗は、その地域とともに共生することが大前提です。
「地方は物価が安いから、低い賃金でも生活ができるはず」
この考えが地域別賃金格差の前提にあります。
しかし、地方の店舗で活躍するスタッフのおかげで、その店舗が大都市圏の店舗よりも大きな利益を上げることもある。そうした活躍には、正しい評価で報いたい。そして豊かな人生を実現してもらいたい。そう考えて全国一律化に踏み切りました。

ただし、これは理想論や意気込みだけで済む話ではありません。例えば最低賃金が800円台だった地域の店舗時給が、1100円以上になるということです。
JINSは国内だけでも現在466店舗あり、対象者も2000名を超えることから、年間数億円のコスト増加要因となります。上場企業として、きちんと経営を成り立たせる必要があります。

それでも私は、今回この意思決定をすることに躊躇はありませんでした。
振り返れば2014年、小売業界で平均的な正社員給与だったジンズは、マーケティング費用を一気に削減し、給与を10%以上アップするよう制度を変更しました。このときのインパクトは年間10億円以上のコスト増でした。このとき、業績は必ずしも絶好調だったわけではありません。

なぜこのように考えたのか。普通は、

「事業努力をする → 高業績になる → 給与を上げる」

と考えるのかもしれません。しかし私は、

「給与を上げる・事業努力をする → 高業績になる」

こう考えたのです。

給与を上げるから事業努力がはじまるということではありません。
給与を上げ、同時に事業努力も重ねることで高業績を実現してみせる。この考えがベースにあります。「先に出すからこそ、入ってくるものがある」ということです。

日本語には「出納(すいとう)」「出入口」「呼吸」といった言葉がありますが、これらの熟語は、最初に「出す」を意味する漢字が来ています。
「呼吸」などはまさにそうです。先に息を吐くから、吸うことができるのです。逆に、一心に吸うから過呼吸になるのです。落ち着いてゆっくりと息を吐けば、自然に息が吸えてやるべきことが見えてきます。昔の人は、こうした世の道理、真理を踏まえて言葉を創ったのではないかと感じさせられます。

さあ、これからです。
人件費を上げてコストが増えたことで、業績を犠牲にするつもりはありません。ここからの事業努力によって時代に即した新たな価値創造に挑むつもりです。

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