JINS JINS PARK

2025.07.09

ジンズのたねまき

JINS PARKは4周年! 「パンコンテスト」で目指す、もっと愛される“みんなの場所”

公園のようにひらかれた「みんなの場所」を目指して、2021年4月、JINS発祥の地・群馬県前橋市にオープンした「JINS PARK」。アイウエアショップ「JINS」とベーカリーカフェ「エブリパン」、だれもが自由につかえる広場が一体となった複合施設です。

いまでは、地域共生事業部(くわしくは、こちら)が主催するイベントだけでなく、地域の方々による催しがほぼ毎週末開かれるなど、地域コミュニティのハブとしてすっかり定着しています。

そんなJINS PARKは、今年4周年を迎えました。エブリパンの大人気商品「塩パンシリーズ」も累計1万個を突破。その節目を記念して、パンのアイデアコンテスト「あなたのエブリパン」を初開催しました!

地域のみなさんからどんなアイデアが集まり、どんな盛り上がりを見せたのでしょうか。本イベントを仕掛けた地域共生事業部 細谷に話を訊きました。

はじめての「パンコンテスト」に込めた思い

地域のみなさんからアイデアを募り、最優秀賞に輝いた作品を商品化するパンコンテスト「あなたのエブリパン」。店頭やSNSで告知をはじめるとすぐに、地域の多くの方々が関心を寄せてくださいました。

このプロジェクトを担当したのが、地域共生事業部の細谷(ほそや)です。2022年に新卒で入社し、青森と千葉の店舗に勤務。その後、社内公募の「キャリアチャレンジ制度」(※)を活用し、2024年6月に地域共生事業部へジョインしました。

(※キャリアチャレンジ制度……社内で人材を求める本部部門が募集をかけ、応募要件を満たす店舗勤務正社員が自由に応募することができる制度)

地域共生事業部 細谷綾香(イベント進行中の一幕 写真:studio IS)

細谷は、入社前から「地域共生事業部で働くこと」を目標にしていたといいます。

「わたしは群馬県の出身で、高校生のときから『前橋の街にもう少し活気があれば』と口惜しく思っていました。自分の手で地元を元気にできる仕事がしたい。そんな思いで就職活動していたちょうどそのころ、JINS PARKがオープンしたんです。
民間企業のJINSが本気で地域共生に取り組んでいると知って感銘を受けました。いつか地域共生事業部で働きたい。そう思って、JINSを志望したんです」

念願だった地域共生事業部で業務を始めて1年。細谷は現在、JINS PARKで催すイベントの企画運営や、地域の方々が主催する催しのサポートを担当しています。なにより大切にしているのは、地域の人とのコミュニケーション。「どうすれば、JINS PARKにもっとたくさんの人が来てくれるか」を考える日々だといいます。

今回のパンコンテストにも、「エブリパンをもっと“みんなの場所”にしたい」「JINS PARKをもっと好きになってもらいたい」という思いを込めました。

「周年記念のイベントとして、毎年オープン日である4月29日に『周年祭』というイベントを開催しているのですが、『年に一度の周年を、たった1日で終わらしてしまうのはもったいないね』と、グループのリーダー 石井と以前から話をしていました。
どうせなら、もっと長い時間をかけて、お客さまと深く関わる場にしたい。そして、エブリパンの人気商品を通じて、JINS PARKをもっとたのしんでもらえたら。そう考えて企画したのが、パンコンテストです」

お客さまと何度も関わりを持てるよう、アイデア募集から投票、結果発表、商品化まで、およそ3カ月におよぶ実施期間を設定。

さらに、すべての年代がたのしめるよう、小学生以下の子どもたちを対象にした「オリジナルパン部門」と、中学生以上を対象にした「塩パン新フレーバー部門」の2部門を企画。それぞれの部門で最優秀賞1名、特別賞5名を選出することにしました。

イベントを通じてJINS PARKという場所に親しみをもってもらうには、期間中に「3回は現地に足を運びたくなるきっかけ」があるといいのでは? そんな仮説のもと考えた仕掛けのひとつが、応募アイデアの店内展示です。

「応募してくださった方々のよろこぶ顔が見たくて「応募してくださった方々のよろこぶ顔が見たくて、『応募アイデアは全部展示しよう』と開催前から心に決めていました」と細谷。

応募アイデア展示の様子

「絵のタッチや色使いをそのまま届けたい」と応募用紙のコピーではなく原画の展示にこだわり、応募作品はひとつ残らず貼り出しました。その結果、ガラス窓一面にアイデアが貼り出された展示場所はフォトスポットのようになり、展示を見る人や写真を撮る人が連日後を絶ちませんでした。ねらいの通り、3回以上足を運んでくださった人もいたそう。

そして、お客さまによろこんでいただくための工夫がもうひとつ。

エブリパンのパン製造を担当する高橋が、入賞作品をもとに、実際のパンを製作。それを入賞した方々へ、賞品のひとつとしてお渡しすることにしました。

さらに応募アイデアを模した「ミニチュアパン」もあわせて贈呈することに。

ともパンさんの作品「ミニチュアパン」

ミニチュアパンとは、前橋を拠点に活動する作家「ともパン」さんによる作品のこと。2023年ごろからJINS PARKのイベントに出展し、現在ではイベントを主催してくださることもある、顔なじみの作家さんです。細谷が入賞作品のミニチュアパン化を相談したところ「もちろんやりますよ!」と快諾してくださいました。

初開催だっただけに、手探りの状態からスタートした本企画。部内スタッフや、地域の方の力を借りながら、一つひとつ、ていねいに前に進めていきました。

想定を越える応募数。最優秀賞に輝いたのは……?

準備は万端。とはいえ、応募や投票はちゃんと集まるのか。コンテストの幕が開くまで、細谷の胸には不安があったといいます。その心配はいい意味で裏切られ、4月1日~20日の募集期間に集まったアイデアは、なんと147(2部門合計)! 30~40程度と想定していた数を大きく上回りました。

4月29日の周年祭では、⼀部の応募作品を実際のパンにして展⽰する「中間発表会」を実施。

続く4月21日~5月11日の投票期間には、300もの票が寄せられました。さらに投票数上位の作品のなかから、地域共生事業部のスタッフで最終選考を実施。「お客さまがワクワクするか?」「商品として実現可能か?」などをポイントに、メンバーで議論を重ねました。

その結果、最優秀賞に輝き、商品化が決まったのは、こちらの作品です!

オリジナルパン部門 最優秀賞は「リボンパン」。11歳のお子さんの作品です。

「リボン」というキャッチーなモチーフが目を引くアイデア。とってもかわいいビジュアルは、SNS映えすることまちがいなし! 

塩パン新フレーバー部門 最優秀賞は「やきまん塩パン」。30代女性の作品です。

味噌だれの甘じょっぱさと、焼き目の香ばしさが特徴の群馬名物「焼きまんじゅう」。地元の人から愛される郷土食をテーマにした一品です。地域ならではの特色をうまく取り入れたアイデアに脱帽!

「ほんとうに素敵なアイデアばかりで、スタッフ選考は大盛り上がりでした。募集期間の段階から、気になるアイデアを見つけては『これは絶対食べたいなあ』と話に花が咲くほど、スタッフがお客さま以上にたのしんでいましたね」

そのほか、部門ごとに特別賞を5つ選出。入賞作品の発表と表彰式を実施する「最終発表会」に、入賞した方々をご案内しました。

「ほんもののパンになった!」笑顔であふれた最終発表会

5月31日。当日は滝のような大雨にも関わらず、50名ほどの方がJINS PARKに足を運んでくれました。入賞者の方々も全員出席。細谷は「みなさんの関心の高さを改めて実感した」と話します。

写真:studio IS

表彰式では、表彰状とともに、アイデアをもとにつくったパンと、ともパンさんのミニチュアパンを贈呈。たくさんの方が盛大な拍手で祝福してくださいました。

左)実際のパンになった最優秀賞受賞作品 右)賞品のパンとともに記念撮影!(写真:studio IS )

入賞作品のパンは店内にも展示。原案をベースに、製造担当・高橋が職人の工夫を加えて仕上げたパンがズラリと並びます。

表彰式に参加した方々はもちろん、JINS PARKにたまたま訪れた人たちも、じっくり鑑賞し、たのしんでくださっていました。なかには、「お母さんの絵がほんもののパンになっている。すごい!」と感激するお子さんの姿も。

当日は、ともパンさんが主催する雑貨マルシェ「パンと雑貨とメガネmarche 2」も同時開催。この日販売していた「ミニチュアパン」は大人気で、早々に売り切れていました。

心に残るパンコンテスト。「また来年も」の声、続々

募集開始から最終発表会まで、たくさんの人の心を動かしたパンコンテスト。細谷は「十分な手ごたえがあった」と振り返ります。

「コンテストが話題になって、開催中は、ほんとうに多くの人がJINS PARKに足を運んでくださいました。
入賞作品の発表をたのしみにしている人。家族の入賞を心からよろこぶ人。お客さまのさまざまな反応に触れ、JINS PARKが多くの方にとって、特別な思い出の場所になったんじゃないかなと感じています」

なかでも印象に残っているのが、3歳ぐらいのお子さんを持つお母さまとの会話なのだそうで……。

「『このコンテストがきっかけで、子どもがはじめて自分の考えを絵で表現できた。一生懸命描いた絵をお店に展示してもらえて、すごくうれしい』と話してくれたんです。お子さんがパンの名前やこだわりポイントまで、すべて自分の言葉で説明しながら絵を描いたそうで……。お母さんのうれしそうな表情を見て、やってよかったなと心から思いました」

細谷の奮闘をそばで見守り、支えてきた地域共生事業部 石井は、今回のコンテストをこう評します。

「若手社員である細谷が、まわりのアドバイスを柔軟に取り入れながらも、自分の考えをしっかり持って、最後までやり遂げた。その姿勢が印象に残っています。入社前から目指していた仕事ということもあり、『絶対にカタチにするぞ』という気迫がまわりに伝わっていました。彼女だったからこそ、このコンテストは成功したんだと思います」

現在、お客さまからは「来年もぜひ開催してほしい」との声が多く寄せられ、部内でも次回開催に向けた前向きな意見が交わされています。

細谷は「応募がもっと増えたら大変かも」と笑いつつも、「JINS PARK、そして川原町全体をもっと盛り上げていきたい」と意欲をのぞかせていました。

「リボンパン」「やきまん塩パン」は、7月から販売開始!

今回のコンテストで最優秀賞に選ばれた「リボンパン」は、7月9日から販売スタート。ピスタチオ、ブルーベリー&クランベリー、パンプキン&カスタード、Wチョコ、ストロベリー&ビーツの5種類のフレーバーが登場します。

5つのフレーバーが揃う「リボンパン」

さらに、群馬の郷土料理焼きまんじゅう風味の甘みそをあしらった「やきまん塩パン」は、7月23日から販売開始。

どちらも期間限定です。お近くにお越しの際は、ぜひ味わってみてくださいね!

販売店舗:エブリパン
住所:群馬県前橋市川原町1丁目21番地9 JINS PARK内
営業時間:平日 10時〜18時 土日祝 9時〜18時

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CREDIT

執筆:森川紗名
デザイン:株式会社ASA
編集:春田知子(株式会社ツドイ)