今、僕が思う事
受け手の気持ちで、すべてを変える
私もお付き合いさせていただいている糸井重里さんと、佐久間宣行さんとの対談のなかに、
というタイトルの記事があります。
ここでは、矢沢永吉さんや木村拓哉さんといったいわゆるスーパースターたちが、自分たちのクオリティを受け手の目線から客観的に見て、冷静に評価しているエピソードが出てきます。
たとえば、下記のようなくだりがあります。
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だから永ちゃんは自分のステージを自分でほめたりできるんですよ。
「いまの矢沢、最高だね」って。
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矢沢永吉さんが「いまの矢沢、最高だね」といえるのは、そうでないときに自分に厳しいダメ出しができることの裏返しでもあると思います。
これは必ずしも個人で勝負するスーパースターだけに限りません。お店、会社といった存在にとっても極めて重要なのではないでしょうか。個人であれば、それこそ一挙手一投足を自分自身で100%コントロールできるわけですが、お店や会社といった多くの人が関わる存在はそう簡単にはいきません。
JINSのように、大中小、日本全国、海外に至るまで店舗があり、企画、生産、販促、店舗運営、管理など、あらゆる要素が関わるSPA(製造小売業)ですと、自分たちを客観視して、「受け手にとって価値ある存在でいられているか」を自覚することは決して簡単ではないのです。
しかも、現代において価値とは、単に安定した高品質のものだけを意味するわけではありません。それらを当然に高いレベルでクリアしたうえで、さらに「ワクワク」まで提供することが求められるのです。
いま、私たちジンズは、基本に立ち戻る必要があります。
私たちは大胆なアイディアや施策で道を切り拓いてきたように見られることがあります。確かに、そういった側面があることは事実です。また、これからもそうでありたいと考えています。ただ、それ以上に、「本当に大切な基本」である「受け手の気持ちになること」から目を逸らさない自分たちでありたいのです。
商品はベストか、店舗はどうか、ECやアプリのUI/UXはどうか、管理部門はどうか。
受け手の気持ちになってすべてを変える。
いま、この覚悟で事業に取り組んでいます。
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