JINS JINS PARK

2025.02.19

メガネだけじゃない話

グローバル展開の加速の起点に。米国で最も感度の高いエリア「Abbot Kinney」に新店オープン!

ロサンゼルスの新店舗にデジタルを活用した新サービスを導入

2010年、中国に海外1号店をオープンしたのを皮切りに、米国、台湾、フィリピン、香港へと海外進出を進めてきたJINS。2024年時点で海外に249店舗(各地域決算月の店舗数)を展開し、2025年にはベトナムにも出店する予定です。

グローバル展開をこれからより一層進めようとするなか、2025年1月17日、米国・ロサンゼルスのアボットキニー通りに新店舗「JINS Abbot Kinney店」をオープンしました!

アボットキニー通りは、ロサンゼルスのベニス地区に位置し「米国で最もクールなエリア」としても知られています。アートやクリエイティブなカルチャーにあふれ世界中の一流ブランドやレストランが軒を連ねており、毎年何百万人もの観光客が訪れます。

そんな世界中の人々があつまる人気スポットに出店した同店。国籍、文化、習慣を問わず誰もが買いやすい顧客体験を確立しようと、デジタルを活用した新しいサービスを実験的に取り入れました。

店内には、二次元コードがついた商品が陳列されています。お客さまはご自身のスマートフォンで二次元コードをスキャン。WEB上で必要事項を入力すると受付が完了します。

店舗スタッフと相談してレンズの種類を選択しお会計したあと、フィッティング・調整を済ませて退店。加工後の商品は自宅、もしくは店内にあるセルフ受け取り用ロッカー「PICK UP LOCKER(ピックアップロッカー)」で受け取れるという仕組みです。

左写真:スマートフォンで受付完了  右写真:PICK UP LOCKER。QRコードをかざすとロッカーの扉が開く

お客さまは列に並ぶ時間から解放され、お好きな場所やタイミングで商品を受け取ることができます。また店舗オペレーションも効率化され、店舗スタッフは接客に、より多くの時間を充てられるメリットもあります。

今後は世界のJINS店舗への導入を視野に入れ、同店に来店するお客さまの反響を参考にしながら、仕組みをブラッシュアップしていく予定です。

既存建物に日本らしさが調和する店舗空間

店舗デザインにおいては、既存の建物に日本建築のエッセンスを融合させ、その両方がうまく調和する空間を目指しました。設計を担当したのは、新進気鋭の建築家ユニット・髙濱史子氏と小松智彦氏です。

内装では、茶室のような日本特有のこぢんまりとした居心地の良いスケール感を表現しています。ディスプレイ什器には「なぐり加工」のような凹凸を施したヒノキの天板と、JINS創業の地・群馬県前橋の街並みに歴史的にゆかりの深いレンガを使用。既存の建物に使用されているレンガとの調和を意識しました。

壁面に左官仕上げ、カウンターに研ぎ出し仕上げを採用するなど、日本で親しまれてきた素材や工法を取り入れて、アボットキニー通りの景観ともマッチする居心地の良い空間をつくりあげました。

また、ブランドの価値観や、顧客と商品、サービスの関わり方を中心としたエクスペリエンスデザイン(UX)を井上修輔氏が担当しました。

活気に満ちあふれたオープン初日

1月17日のオープン初日は、11時の開店と同時にたくさんの人が来店してくださいました。偶然通りかかった人、同じアボットキニー通りで働く人、屋外看板を見て興味を持った人。さまざまなお客さまで店内はいっぱいに。

デジタルを活用した新サービスに注目する人が多く、なかでも「PICK UP LOCKER」が好評でした。QRコードをかざすとロッカーの扉が開く仕組みに、「Wow(ワオ)!」とリアクションしてくれる方も。

数ある商品のなかで、とくに人気だったのが「WATASHI NO IPPITSU」です。

WATASHI NO IPPITSU

日本の伝統美を体現するアイウエア「JINS IPPITSU」と「インナーリム(フレームの内側に配するパーツ)」を自由に組み合わせて自分だけの1本をつくるという当サービス。現在、世界の旗艦店のみで展開しており、米国ではAbbot Kinney店、日本では渋谷店で体験いただけます。この特別なカスタマイズサービスに、多くの人が関心を寄せてくださっていました。

ここから、「Magnify Life」を世界へ

初日に来店してくださったお客さまに挨拶するため、ジンズホールディングス代表取締役CEO 田中仁と、同社グループのUS法人 JINS Eyewear US, Inc 久保田勝美がスピーチを行いました。

左写真:スピーチの様子 右写真:ジンズホールディングス代表取締役CEO 田中仁

スピーチの冒頭、CEOの田中はロサンゼルスの山火事で被災された方々へお見舞いの言葉を述べるとともに、被災地支援として1月17日~19日のロサンゼルス地域4店舗の売上全額を現地支援団体へ寄付することを発表しました。

コミュニティの一員として地域に貢献していく強い意志を伝えると、店内に大きな拍手が。静まるのを待って田中は続けました。

「アボットキニー通りへの出店が決まったとき、私はこの店舗をアメリカと日本、そしてアボットキニーと私の出身地であり創業の地でもある群馬県前橋をつなぐ場所にしたいと考えました。

そんな思いを店舗デザインに反映しています。この地にもとからあった建物に調和するよう、前橋ゆかりのレンガを取り入れました。私たちはどのようにコミュニティに対して貢献していくかを考えながら事業を行ってきましたが、この場所でもコミュニティの皆さんと深いつながりをつくり、ともに成長していく所存です。

そしてJINSのビジョン『Magnify Life - まだ見ぬ、ひかりを』のもと、このお店から、アメリカの人たち、そして世界の人たちに、生き方そのものを豊かに広げられるような体験を広く届けていきたいと思います」

続いて久保田は「当店舗のオープンはゴールではなくスタートです。コミュニティのみなさんと共に成長していけるよう努力して参ります」と挨拶。二人がスピーチを終えると、店内はあたたかい拍手で包まれました。

地域の人たちの歓迎を受けながらスタートを切ったJINS Abbot Kinney店。コミュニティの一員として地域に貢献できるよう、そして世界中の人々に「Magnify Life - まだ見ぬ、ひかりを」を届けられるよう、着実に歩みを進めていきたいと思います。

JINSの今後のグローバル展開にますますご期待ください!

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CREDIT

取材・執筆:森川紗名
デザイン:株式会社ASA
編集:春田知子(株式会社ツドイ)