今、僕が思う事
私たちの第二創業
今期のJINSは「第二創業」を掲げています。
後楽園ホールに日本、中国、台湾、香港、米国、フィリピンから約1,000人のメンバーが集まって行った「決起会」では第二創業とグローバルを中心に据え、JINSの未来を共有しました。また、株主の皆さまへの手紙でも第二創業をキーワードとして下記のようなメッセージをお伝えしました(要旨抜粋)。
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新規性を失いつつある現在のビジネスモデルの刷新を行うとともに、グローバル展開を加速させていきます。創業時の挑戦者たるスピリットを取り戻し、組織の力で成長できる企業へと生まれ変わっていきます。JINSという存在に新たな刺激をあたえ、「第二の創業」という挑戦を成功させ、最終的にはブランドの価値創造力をアップさせていく。その目的を、現実のものにしてまいります。
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そしていま、第二創業という言葉の意味を私なりに改めて捉えなおしてみたいと思います。
この言葉が上滑りしないように、ありきたりなスローガンになってしまわないように、私たちなりの、JINSらしいコンセプトになるように。「第二創業メンバー」であるスタッフにとって血肉化できるものにしたいのです。
まず、第二創業は単なる改良改善とは異なります。
今ある業務の問題点を抽出し、それらを解決してより良くしていくことが改良改善です。これは日々お客様をお迎えする店舗ビジネスにおいて何より重要です。JINSのDNAとして日々、至るところで、全員が行うべきものです。であるからこそ、会社の転機に掲げるものではありません。
そして、イノベーションとも少し違います。
イノベーションは社会や人々に革新、変革といった大きなインパクトをもたらすことを意味します。JINSはイノベーションをとても大切にしています。ただ、「業を創る」というコンセプトとは少し異なるように感じます。第二創業は大胆に生まれ変わることを目指しつつ、日々の仕事にも通じる泥臭さを帯びているイメージです。
改良改善ではなく、イノベーションでもないとすると...第二創業をいったい何だと捉えるのが良いのでしょうか。
私は、「意志あるクリエイティブな仕事によって事業を創り上げること」だと考えます。
この反対は、「何も考えず、同じ仕事を繰り返すだけで進歩がないこと」です。
私はJINSの大企業病を危惧して変革に着手しました。
これまでは至るところでこういった仕事が行われていた、という反省もあります。
世界中のJINSのスタッフが、仕事を「意志あるクリエイティブな仕事によって事業を創り上げること」だと捉えて打ち込めば、最初の創業と同じくらいのインパクトをもたらすことができるはずです。これは店舗、本部問わずです。管理部門であっても同じです。もちろん日本、海外問わずです。
「第二創業メンバー」一丸となって仕事のやり方をアップデートすることで、ビジネスモデルを刷新し、グローバル展開を加速させていきます。組織の力で大きく成長していける企業へと生まれ変わっていきます。
それが私たちの、第二創業です。
※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。