今、僕が思う事
「Connecting the dots」のその先へ
Appleの米国本社で昨年末までクリエイティブ・ディレクターを務めてきたポール・ニクソン氏が、6月1日からJINSにジョインしています。
役職はグローバル・チーフ・クリエイティブ・オフィサーです。
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ポールが参画した当時のAppleはまだiPhone前夜であり、時価総額は300億ドルだったそうです。そこから18年、クリエイティブ・ディレクターとして退職するときの時価総額は何と2兆5000億ドル。その歴史的な成長を、デザインの中枢で支えてきた貴重な人です。
誰もが知るクールな世界企業からオファーがたくさんあった中、全てを断ってJINSを選んでくれたのです。
どうしてポールのような人と出会えたのか?
以下、ポールのコメント(日本語訳)です。
「2019年に前橋を訪れた後、ご自身の故郷で最良なものを生み出す原動力となっている田中氏の創造性、革新性、影響力を直接目にする機会がありました。その後、田中氏に偶然お会いできる機会があり、JINSのミッションやストーリーについてさらに詳しく知る事ができ、彼の素晴らしい前橋のプロジェクトに限らず人々の人生をより豊かにする事ができるビジョンと素晴らしい製品をもったJINSという会社にもすぐに魅了されました。田中氏の故郷での素晴らしいプロジェクトが偶然の出会いのきっかけになっていますが、こうしてJINSでのグローバルスケールのミッションにも参加させて頂ける事を楽しみにしていますし、JINSは世界中の顧客の人生をMagnify(マグニファイ)することが可能な特別な企業であると心から信じています。」
偶然に次ぐ偶然によって私たちは出会い、気づくとすっかり意気投合し、ポールはJINSの一員かの如くアイウエアのユーザーエクスペリエンスを調べ、自らのイメージを膨らませ始めていました。どちらかが相手を強く説得したのではなく、自然な成り行きとして始まった縁でした。
彼と一緒にいると、本質的な言葉や仕事から気づかされることが本当に多くあります。その中でも印象深いのが、「心からやりたいと思ってやってきたことにこそ、価値がある」という言葉です。彼自身がそういう生き方をしてきたからこそ、なのでしょう。
JINSでの待遇は、彼がオファーされていた企業の条件とは比べ物になりません。
それでも私たちと働くことを選んだということは、彼が「心からやりたい」と思ってくれたからに他なりません。
ここで私が今から約6年前に書いたブログを紹介させてください。
タイトルは、「Connecting the dots」です。
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そうです。Apple創業者、スティーブ・ジョブズの言葉です。
ポールとの出会いは、私が6年前に抱いていたこの感覚が、まさに具現化したといえる大きな出来事です。
私が「前橋という点」を本気で打っていなければ、これほど世界的なクリエイティブ・ディレクターを現在のJINSに迎えることはなかったでしょう。
願わくは、ジョブズから多大な影響を受けたであろうポールにとっても、この「点」が人生に大きな意味を持つものになってほしいと思っています。
私はこれからも、心からやりたい点を打ち続けます。
それが何かにつながることなど期待せず、一つ一つの点に本気で取り組んでいきます。
※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。