JINS JINS PARK

2025.11.12

ジンズのたねまき

今年も綱引きの季節がやってきた! 綱引きとメガネで神田の街とつながる「ご縁日」

9月26日、JINS東京本社のある千代田区神田錦町で、「第6回 神田錦町ご縁日」(以下、ご縁日)が開催されました! 

年に一度、町会はじめ地域の子どもたち・企業・団体がいっせいに集まり、道路や駐車場を会場に界隈の飲食店が屋台を連ねるご縁日。JINSも2年前にこの地へ引っ越して以来、毎年参加しています。

ご縁日で特筆すべきは、なんといっても「チーム対抗綱引き大会」。神田錦町にオフィスを構える企業や団体の有志が集まり、「神田錦町綱引きナンバーワン」を目指し、街の一員としてのプライドをかけて綱をひっぱり合う名物企画です。参加チームも昨年の24から今年は34チームへと増加。その関係で今年はなんと2ブロックに分かれてのトーナメント戦となりました。各ブロックの1位が、決勝戦に臨みます。

ふだんはスーツを着て神田を歩いている大の大人も、この日だけはジャケットを脱ぎ、路上で綱をひっぱりあう——その真剣な姿は「美しい」と感じてしまうほど。そんな企画に、JINSも3年連続で参加させてもらっています。

さて、今年の結果やいかに……? 試合の様子とともに、JINSが出店したブースの盛り上がりもレポートします!

目指せ優勝!街の仲間と強化練習

例年のごとく、目指すはもちろん優勝です。他チームとの合同練習を重ね、今年もばっちり準備してきました。

「今年は2022年・2023年の優勝チームであるほぼ日さん、みずほリサーチ&テクノロジーズさんと4回練習させてもらいました。が、そのときはどちらのチームにも勝てず……」

そう話すのは、人事戦略本部 労務課の土門 麻衣。去年は監督としてチームを引っ張っていましたが、惜しくも初戦敗退。あまりの悔しさに、今年は自ら綱を握ることに決めたと言います。

JINS人事戦略本部・土門 麻衣

「合同練習をふまえて意識するようになったのは、綱の高さ。うちは男女混合チームでメンバー間に身長差があるんですが、綱を持ったとき、横から見て一本の線になるようにすると重心と体制が安定し相手の引く力に耐えやすくなるんです。なので綱の高さを揃える練習に、徹底して取り組んできました」

「そうそう、動画を撮りながらね」

と話すのは、 グローバル商品本部 商品開発課の北垣内 康文(きたがいと やすのり)。選手へ転向した土門のあとを継ぎ、今年から監督に就任しました。

「特に、みずほリサーチ&テクノロジーズさんと試合をしたいですね。実は、彼らのオフィスはJINS東京本社の真向かいにあるんです。でも、残念ながら近々移転されるそうで……みずほさんは今年が最後の出場になるんですよ」

別ブロックのため、お互い勝ち上がって決勝で戦えたらいいですよね、と名残惜しそうに北垣内は話します。

JINSグローバル商品本部・北垣内 康文

合同練習を機に、ご近所間のコミュニケーションも生まれました。普段の業務では関わることのない会社さんとも交流できるのが、この綱引き大会の魅力でもあります。

そんな話をしているうちに、いよいよJINSチームの出番がやってきました。
チーム名は「こんにちは、JINSです!」。試合前に円陣を組み、監督の北垣内から社員たちへ、いや「選手」たちにカツが入ります。

「優勝しましょう!! いくぞ!!」

北垣内の呼びかけに対し、「オー!」と大きな声で応じる選手たち。監督からの激励に、チームのボルテージは最高潮に達します。

そして最後には、このチームならではの掛け声が。

「こんにちは〜?」と北垣内が呼びかけると、

「JINS!!!!」

力強い声で叫ぶ選手たち。こんなにも熱のこもった社名のコールは、そうありません。見ているこちらまで熱くなってきました。

そしてついに……念願の初戦突破!

初戦の相手は「IAO竹田設計」チーム。

観客から拍手を受けて両チームの入場です。道路の真ん中に用意された綱に沿って、列の並びを整える選手たちに「うしろ重心ね!」と声をかけるのは、監督の北垣内。自らも腰を落としてイメージを共有します。

「位置について……よ〜い、ピー!(笛の音)」

いっせいに空を仰いだJINSチーム。すると全員の腰がサッと低くなり、縄の高さが地面と平行になりました。さっそく練習の成果が現れています!

しかし相手チームも負けてはいません。互角の勝負、綱はほとんど動いていない……と思われたその瞬間。よく見ると、じんわり縄がJINSチーム側へ動いているではありませんか!

その様子に「いけ! もっともっと!」とJINSを応援する人たちの声援が次々とあがります。仕事終わりに駆けつけたJINSメンバーからの声援も、ますます大きくなっていきました。

そのおかげか、走り出した列車のように綱はグングンと勢いをあげてJINSサイドへ。

ここで、試合終了のホイッスル。

「やったああ〜!!」

去年までの悔しい結果から一転、なんとか初戦突破! 待望の初勝利に、選手たちは思わず喜びの抱擁を交わします。

しかし喜ぶのはまだ早い。早々に陣地へと戻り、2回戦に向けた作戦会議です。

「(綱が)引きやすかった〜!」
「高さが安定してて、良かったよ!」

今回の勝因はやはり、綱の高さと結論付けたJINSチーム。合同練習の成果を実感できた、嬉しい嬉しい初戦突破に胸躍らせながら、JINSチーム初の2回戦を待ちます。

迎えた2回戦、強豪との対戦は……

そしてやってきた2回戦。勝てば、ベスト4入りが確定します。対する相手は強豪「野武士集団」チーム。昨年の大会では準優勝を経験している実力派です。

その名のイメージ通り、相手は筋肉質な男性メンバーが多数。中でも列の先頭に立つのは空手経験者だそうで、特にがっしりとした体格の男性。対戦前には、華麗な蹴り(煽り)も見られました。

受けて立つ!

JINSチームの気合いもより一層、引き締まります。

「位置について……よ〜い」

ピー!

ホイッスルの音に合わせて、再び顔を上げるJINSチーム。心なしか、さっきより綱が高いような……相手チームがやや優勢のようです。

しかし、諦めるにはまだ早い! 体制を立て直すJINSチーム。勝負は拮抗状態に入りました。ここから盛り返せば……!

固唾を呑んで見守ること数秒。しかし、ふとした弾みから綱はスルスルと相手陣地へ……。歯を食いしばってなんとか抵抗するJINSチーム。しかし、綱は無常にも動きを止めません。

あえなく、試合終了のホイッスル。あまりの勢いに、JINSチームは尻餅をついてしまうほどでした。

歓声と共に、会場のあちこちから「強い……!」の声が聞こえてきます。そう、最後は野武士集団さんの圧勝でした。やりきったJINSチーム内からは、自然と拍手が起こります。

試合を終えて、

「悔しいです!」

と監督・北垣内。土門も、

「惜しかったですねぇ、途中ピタっと止まったのに〜!」

と悔しそう。悔しさのあまり、涙を浮かべるメンバーも……

「でも、今回は『楽しい』のほうが大きい。出れて良かったです!」

最後にはさわやかな汗をかきながら、笑顔で振り返ってくれました。

その後、JINSチームが密かに応援していた「みずほリサーチ&テクノロジーズ」さんは見事3位入賞! 最後の綱引き大会を、有終の美で飾っていらっしゃいました(おめでとうございます!)。

優勝は、昨年に引き続き株式会社BlueMemeさんの「かえってきた めめたん」チーム。そして準優勝は、私たちが敗れた「野武士集団」さんでした! 2年連続で同チームによる決勝戦となりましたが、改めて王者の強さを見せつけられた決勝戦でした。

綱引き以外も。「かるた」と「パン」でつながるご縁

神田錦町の方々とご縁がつながったのは、綱引きだけではありません。

当日はJINSから、2つのブースを出店しました。ひとつは子ども向けの「見る育かるた」が体験できる遊び場。ふたつめは、JINSが運営する群馬・前橋のベーカリーカフェ「エブリパン」の出張店舗です。

「見る育かるた」とは、JINSが作った子どもむけのかるた。

目や光、近視に関する知識を遊びながら身につけてもらおうと、人気絵本『めがねこ』(手紙舎)の作者としても知られるイラストレーターの柴田ケイコさん、そして現代短歌を代表する歌人・木下龍也さんと共に制作しました。

「見る育かるた」をご縁日で開催するのは今年が初めて。その性質上、一見すると地べたに畳が敷かれただけのブースのようですが、果たして子どもたちはやってくるのか……いざスタートしてみると、そんな心配も、杞憂に終わりました。

夕方になると、ご家族に手を引かれた子どもたちが続々と集合。JINS社員の読み上げにあわせて、子どもたちの「ハイ!」と元気な声が響きわたりました。

参加してくれた子どもたちには、オリジナルリストバンドをお渡し。そしてめでたく1位・2位となったお子さんには、見る育かるたのイラストを手がけた柴田ケイコさん作の絵本『めがねこのぼうけん』をプレゼントしました。

このプレゼントには、一緒に来たお母様も「ええ〜! いいんですか?」と驚いたご様子。
絵本を手にしたお子さんたちと、笑顔で帰っていくのが印象的でした。

そんな子どもかるた大会の隣には、「エブリパン」の出張店舗。2021年に群馬・前橋でオープンした、JINSが運営するベーカリーカフェです。
こちらもご縁日には3年連続で出店中。毎年、イベント当日に前橋からできたてを運んで、販売しています。

取材班が訪れた開店1時間後には、すでに売り切れが続出。スーツ姿の会社員からお子さん連れまで、たくさんのお客様にお越しいただいていました。ご縁日の終了時には用意したパンがすべて完売するという、ありがたい結果となりました。

来年はどんなご縁と「綱」がる?

今年も綱引きにはじまり、2つの出店ブースでたくさんの方々とつながった「ご縁日」。
来年はどんなご縁と「綱」がることができるのか、私たち自身も楽しみにしています。

そしてなんと、11月にはJINS創業の地・前橋の商店街でも綱引き大会が行われるのだそう! 今回参加した土門をはじめ、「ご縁日」にむけ練習を積んだメンバーも参戦して優勝を目指します。試合の様子は後日ご紹介予定。神田錦町からはじまった、街の人たちとJINSの綱引きを通じた交流。前橋編も、ぜひご期待ください!

ということで今年の「ご縁日」も無事終了。来年こそ優勝を目指して……神田錦町のみなさま、4年目もどうぞよろしくお願いいたします!

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CREDIT

取材・執筆:差詰
撮影:持田薫
編集:春田知子(株式会社ツドイ)