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今、僕が思う事

危機管理について

2020.03.05

現在、世界中が新型コロナウイルスに対する対応に追われています。
国だけでなく、企業、家庭、個人、すべてのレベルに影響が及んでいます。

私たちも、まったくもって無関係ではありません。
店舗ではスタッフが日々お客様を接客していますし、中国はサプライチェーンの要でもあります。

これらのことを考えると、今回の感染拡大は当然マイナスです。

ただ、これは企業を運営する者に対する重要な課題だと捉えています。

首都圏直下型地震が30年以内に7割の確率で発生すると言われていますが、
それは明日かもしれませんし、来年かもしれません。

そう考えるならば、企業が社員の安全を確保し、
事業継続の基盤を整えておくことはいずれにしても必須です。

今回の新型コロナウイルスの件は、
「対処せよ、備えよ、そしてピンチから何かを得よ」
と問いかけられている気がするのです。

実は、新型コロナウイルスの件がニュースになる数か月前から、東京本社の一極集中を懸念して、リスク分散の観点から「第二オフィス」の検討を続けていました。

首都圏直下型地震、新型ウイルスの脅威、気候変動による自然災害の脅威、そんな時代に東京一極集中のリスクが高いことは明らかです。

このような状況を鑑み、「人口密集地の東京に拠点を置くことによるリスクを軽減するために、第2本社機能を群馬県前橋市に設けることを検討したい」と考えています。

・地震が少なく地盤が固い
・自然災害による被害が少なく災害保険料率が一番安い
・物価が全国一安く、待機児童ゼロ
・先進医療件数は全国1位で、医師の数は全国で2位
・自動運転先進地域で、MaaSへの先進的な取り組み
・東京から約1時間30分の距離

BCP(事業継続計画/Business Continuity Plan)の観点からも、
こうした要素を踏まえた前橋にもうひとつの拠点を置くことは合理的だと考えています。

働き方もテレワーク化したため、現在はオフィスには社員がまばらという状況です。

こうしてみると、改めて社員の集中度や生産性、仕事の成果というものを考えさせられます。

出社というものがある種の「惰性」になってはいないか。今回が、知らず知らずのうちに決められたことをこなすだけの日々を見直すきっかけになりはしないか。社員の健康や安全を守りながら、いかに事業を健全に存続させ、その次の成長につなげるか。

ピンチはチャンスです。
ここから何を見出すか、なのです。
この期間に、いくつかの守りと攻めの新しいアイディアが湧いています。
現状を必ずチャンスに変えていきます。

※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。