今、僕が思う事
努力は夢中に勝てない
年明けから世界を取り巻く環境が目まぐるしく変わっています。
アップルのCEOティム・クックが「中華圏(中国と台湾)で、これほどの減速を予想していなかった」と語っていることからも感じられます。
翻って、私たちジンズはどうでしょうか。
現時点では、アップルほど世界経済の影響を受ける大企業ではありません。
しかし国内市場を見た時、これまでの差別化要因であった「3プライスの料金体系」、「追加料金0円」、「ブルーライトカットメガネ」、「花粉カットメガネ」などといったサービスや商品は、ときを経て他社に模倣されていきます。
JINSが特別な存在で居続けることは、まったくもって簡単なことではありません。
世の中を見渡せば、かつて誰も経験したことのないようなデジタル化社会が到来しています。
私たちはその波に流されるのではなく、その波をリードすべく「JINS MEME」や「Think Lab」といった、この世にこれまでなかった新規事業に着手しています。これらは非常に大きなポテンシャルを秘めています。ただ、マーケットに浸透し、人々のライフスタイルを変えたといえるまでには時間がかかります。
日々劇的に変化する状況の中、アイウエア事業も、新規事業も、私たちは競争に勝ち抜いていかなければならないのです。
いままでの成功にしがみついていてはいけない、とよく言われます。成功は捨て去れ、と。本当にその通りだと思います。競合他社と我々のあいだに、能力の差は一切ない。私はそう考えています。
しかしながら、JINSがこれまで勝つことができたのはなぜなのか。
この源泉となるものまで捨てることが良いとは思っていません。
それは、誰よりも熱さを持って挑戦し変化し続けてきたこと。
変化に臆病になっている競合他社を横目に、私たちは勝負を諦めなかった。
そして、会社の全員が一丸となって変化し続けてきた。
今の私たちの姿は、これまで仲間が発揮してきた情熱の結果なのです。
成功を捨て去ることは大事。
同時に、私たちの大切な力の源泉を改めて確認し、チャンスに立ち向かう。
いま、まさにその時が来ています。
大勝負を繰り返しながらここまで来たように、社員一人ひとりの気持ちが、この会社を、ひいては社会を変えていくのだと思います。
お客様をワクワクさせるような、活気あるブランドであり続けるために必要なこと。
それは何より、そこで働く人が自らの仕事にワクワクすることです。
同じことの繰り返しから脱却し、フレッシュな気持ちを持ち続けること。
すべての社員がワクワクを忘れないことが、私たちの目指すブランド形成に欠かせないのです。
最近好きな言葉の中に、『努力は夢中に勝てない』というものがあります。
ジンズのみんながそれぞれの仕事にワクワクして、ずっと夢中でいられる。
今年、私はそんな職場をつくっていきたいと思います。
これは、私の挑戦です。
厳しいけれど面白い。
そんな会社を共につくりだし、JINSをどんどんと成長させていきたい。
そして世の中に、もっともっとJINSを広めていきたい。
それがMagnify Lifeの実現です。
早くも、2月の終わり。
最高の一年の、まさに真っ最中なのです。
※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。