今、僕が思う事
華やかな新製品発表は、数年前の静かな着想から始まっている
先日10/14に、表参道ヒルズでJINS MEMEの発売開始をお伝えする製品発表会を行いました。
JINS MEMEについて簡単にお伝えしておくと「世界初、自分を見るアイウエア」です。3点式眼電位センサーや6軸センサーを搭載したこのウエアラブルメガネをかけると、スマホアプリと連動して、瞬きや視線移動などから自分自身に関するさまざまな情報がわかるようになります。
世界的に見ても全く新しいこのプロダクトについては、お陰様でTV、WEBをはじめとして様々なメディアに取り上げて頂いていますので、スペックの詳細はそちらに譲りたいと思います。
ようやく正式にお客様にお届けする日を正式に発表できたのはとても嬉しいことです。
ただ、実際にJINS MEMEの着想を得て、企画を開始したのはもう5年半ほど前なのです。
ですから、発表会の場で東北大学の川島隆太先生とお話しした時に思わず出たのは、「いやー川島先生、やっとここまで来ましたね」という言葉でした。
JINS PCもそうでしたが、新製品が世に出るのは着想してからずっと後になります。
もちろん製品を発表し、発売することはスタート地点でしかないのですが、アイディアを形にしてここまで来るには年月がかかっていますから、「ようやくここまでたどり着いた」という気持ちが、やはりあるのです。
JINS MEMEは特にそうです。アイウエアのように人の頭部に位置し、極めて重要な器官である眼に関する製品は、企画だけで物ごとが完結することはもちろんありません。開発は困難を極めました。「世界初の自分を見るアイウエア」ですから、センサーやアプリケーションなど、実装しなければならない先進的機能がいくつもあり、それぞれが技術的な課題を超えていく必要があったからです。
そうまでしてチャレンジしたいと思った元々の問題意識は、日本のプロダクトの停滞感からでした。
Made in Japanという誇るべき存在が世界の中でプレゼンスを失っているのではないか。それは決して性能の話ではなく、人々の生活を変えるような、ライフスタイルに入って行くような製品を生み出せていないからではないか、という意識が強くあったのです。
「イノベーティブであり、かつ、人々のライフスタイルを変えるようなプロダクトで世界を変えたい。」これはまさに、JINSのテーマそのものになりました。
先ほど、新しい製品の着想は数年前から始まっていたとお伝えしました。
JINS MEMEがまさにこれからという今、また密かに、次の何かを発想していることが必要だと感じています。
限られた時間ではありますが、私自身少し行動範囲を広げ、新たな着想を得るべく活動をしています。
産みの苦しみは常にあり、大きなチャレンジには大きなリスクが伴いますが、それこそまさに私たちの企業姿勢そのものです。
JINSが世界中の人々のライフスタイルを変えられる日まで、フルスイングを続けていきます。
※社長メッセージは記事掲載時点における最新の情報や考えを、敢えてそのまま掲載しています。よりタイムリーにメッセージをお伝えすることを重視しているため、メッセージ内で掲載されている内容と、公式に発表されている実際の取り組みに多少の差異が生じる場合がございます。あらかじめご了承ください。